ゼンマイ採りに行ってきました!

JUGEMテーマ:四季折々

 

 

 

先日、地域のお母さんとゼンマイ採りに行ってきました。

 

 

都会ではなかなか口にする機会が少ないゼンマイですが、

津南町の食卓には欠かせない食材です。

 

 

 

 

 

お正月には煮物にしたり

けんちん汁やお雑煮に入れたり

炒め物にもします。

 

 

(写真:ゼンマイの煮物)

 

 

 

しかし、こうして食卓に並ぶまでには

山から採ってきて

煮て、干して・・・

とたくさんの道のりがあります。

 

 

 

今日は私の体験記とともに

その道のりをご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

山の中の宝探し

 

まずは、山からゼンマイを採ってきます。

 

 

 

このあたりでは、

大体4月の終わり〜連休にかけてくらいが採り頃のようです。

 

 

 

しかしこれもお天気次第。

その年の雪の残っている量によって

ゼンマイの成長具合も変わります。

 

 

 

私が連れて行ってもらったのは

5月7日。

まだ林道には雪が残っていました。

なので途中で車を停めて

その分多く歩かなければいけませんでした。

 

 

 

 

 

山菜採りに慣れていない私のために

一番近くて安全な場所に

連れて行ってもらったのですが

 

 

 

それでもこの急斜面(笑)

 

 

写真で見るより、急です(笑)

しかも足元にはカヤが広がっていて

滑る滑る。

木の枝に片手でつかまりながら

もう片方の手でゼンマイを採り

進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼンマイはこういった急でジメジメした谷間などに出るので

採ること自体大変なんだそうです。

 

 

 

 

でも、朝露に濡れたゼンマイが

朝日に照らされて

きらきらと光る様子は

山の中に隠された宝物のようで

心おどる景色でした。

 

 

 

 

 

 

 

きれいだなぁ〜と

見とれている間に

 

 

一緒に採りに行っていたお母さんは

はるか遠くに・・・(笑)

 

 

 

私も一生懸命採らなきゃ!と、

撮影モードから採取モードに切り替えます!

 

 

 

 

 

 

ちなみにゼンマイには

「男ゼンマイ」と「女ゼンマイ」があり、

採って食べるのは「女ゼンマイ」になります。

 

 

一つの株から

「男ゼンマイ」と「女ゼンマイ」が出ていて、

「男ゼンマイ」を採ってしまうと

株が死んでしまって

翌年からゼンマイが採れなくなってしまうのです。

なので「男ゼンマイ」は残すのが鉄則!

 

 

まぁ「男ゼンマイ」は固くて

食べてもおいしくないようですが。

 

 

左側の胞子がついているのが「男ゼンマイ」、右側のスリムなのが「女ゼンマイ」です。

 

 

 

 

 

 

場所を移動しながら、4時間くらいで

これだけの量が採れました〜!

(ちなみに一緒に行ったお母さんはこの5倍くらい採っていた!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして重要なのはここ!

採ったはいいけれど、

帰りはこれを背負って

斜面を登っていかなくてはならないのです。

 

 

 

私の5倍採っていたお母さんは

山菜リュックを4つ背負っていました。

 

す、すごすぎる!

 

 

 

 

多いときには、

一度で背負い上げられないので、

車まで2往復することも

あるのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

子守りする

 

さてさて、

たくさん採れて大満足〜

と山を下りてきましたが

 

 

 

 

 

実はこれからが本番!

 

 

 

 

ゼンマイは実はこのままでは食べられないのです。

 

 

 

 

まずはゼンマイを大きな鍋で煮ます。

かなりの量なので、

薪で煮ないと終わらないそうです。

 

 

 

 

煮た後は、

熱をある程度冷ましたら、

ゼンマイについているワタを取ります。

(煮る前にワタを取ってしまうやり方もあるそうです。)

 

 

 

これがワタを取る前。

 

 

 

 

 

 

ワタを取ってすっきりしたゼンマイ。

 

 

 

 

次に

ワタを取ったら

太さによって分けます。

 

 

これは人それぞれだそうですが、

太いゼンマイはお正月など

ハレの日の料理に使うので

分けておくんだそうです。

 

 

こんなに太さが違う!

 

 

 

 

 

 

ある程度分けたら、

 

 

 

これからが

最も大事な作業です。

 

 

 

その名も

 

「子守り」

 

 

 

 

 

 

 

「子守り」とは?

というと、

 

 

天日干しをしながら、

ゼンマイを揉むことです。

 

 

 

 

 

まずは、水分が完全になくなるまで

ムシロに広げて干します。

 

 

 

ここがポイントで

完全に水分がなくなってから

揉み始めないと

あとあとカビが生えてしまうようです。

 

 

 

せっかくここまでやったのに

カビが生えてしまったら

ショックすぎますね・・・

気をつけましょう!

 

 

 

 

完全に水分がなくなったら

やさしく揉み始めます。

 

 

揉んだら干して

揉んだら干して

この繰り返しになります。

 

 

 

順繰りにやっていくので、

休んでいる暇がないことから

「子守り」と呼ばれるようになったようです。

 

 

 

 

どれぐらい干すのか?というと

これもお天気に寄るのですが

一日まるまる晴れていたとしたら

2日間くらいでしょうか。

 

 

それが曇っていたり、雨だったりすると

何日も干さなければならなかったりと

天気を見ながらやきもきする日々が始まるのです(笑)

 

 

 

 

これくらいにカラカラに

小さくなったら干しあがり!

なのですが、

 

 

 

最後の最後の作業、

ゼンマイの硬くて食べられない部分やごみを

地道に取り除きます。

 

 

 

これが地味に大変(笑)

 

 

私もこれは家に持って帰って

夜な夜な地道に取りました。

 

 

 

やはりここでごみが残っていたりすると、

カビたり虫がついたりして

せっかく採ったゼンマイが

台無しになってしまうのです。

 

 

 

なのでこのひと手間が

とても大事なんだそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで長かったゼンマイの

道のりは終了です。

 

 

 

 

あとは袋に密閉して

缶に入れておくか、

袋を二重にして保存しておけば

大丈夫だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

お店で売っているゼンマイが

それなりの値段する理由が

とてもよくわかりました。(笑)

 

 

 

 

これだけたくさんの旅をして

食卓に並ぶゼンマイ

 

 

次に食べるときには、

いつも以上に味わいながら

食べられそうですね^^

 

 

 

こうして

食べ物の背景にあるストーリーが

身近にあるのも

地域のひとつの魅力です。